薬剤師 転職の現状を知ることは大切。それはどうしてなの？

薬剤師 転職の現状はどうなっているか。これを知ると、あなたが転職に
抱いていたイメージが変化するでしょう。
現在、薬剤師の求人は需要が供給を上回っている状態です。

2006年に薬学部が6年制に移行した影響で新卒採用ができなかった時期があり、
薬剤師の人材が一気に不足したのです。それが、2010年と2011年でした。
新卒採用が再開された2012年はこぞって薬剤師の確保に乗り出したのですが、
それでも期待していた人数の新卒は確保できなかったのです。

これは転職希望者にとっても有利に働き、
中途採用の求人も多く出されるようになりました。
2013年現在も不足傾向は続いており、現状では薬剤師の求人数は増加しています。

しかし、不況が長引いている現状では安定した職業を希望する人が増加します。
薬剤師もまた、安定している職業と認識されているため、将来の希望職業
として希望する人が増えています。
この状況が続けば、薬剤師の転職にも影響が出るでしょう。

薬剤師 転職の現状はどう変化していくのでしょうか。
当面の流れとしては、薬剤師になりたい人が増加し、数年のうちに
需要が頭打ちになることが予測されます。
なぜ薬剤師が安定した職業とされ、志望者が増えていくのか。
あなたは分かりますか？

これには2つの理由があります。
1つは薬剤師という職業が長く働ける職業であること。
特に女性の場合、収入の安定性に加えて結婚・出産後も復職がしやすいことが
希望者が増えることに影響しています。

2つ目は、高齢化の影響で薬の需要が増えていること。
近年は医療費削減の動きが進み、病院にかかることを減らそうとする
動きがみられるようになりました。ちょっとした風邪・けがはもちろん、
病気の予防という観点から薬を活用する人が増えています。

薬剤師が求められる場所が増えれば求人も増えます。
これが、薬剤師が安定した職業とされる理由です。

薬剤師 転職の現状は、全国のどこでも同じというわけではありません。
都市部では、すでに薬剤師求人の飽和が起きています。
人口の多い場所は、それに比例して薬剤師の数も増えます。
いくら求人が多かったとしても、受け入れられる薬剤師の人数には限りがありますから、
だんだんと薬剤師が転職できる場所が減っていくのです。

対して地方では、まだ薬剤師不足の現状が続いています。
働き手が都市部に出てしまった影響で、なかなか薬剤師が集まらないのです。
しかし、これは転職するうえで大きなチャンスといえます。
求人はあるけれど応募者が来ない。つまり、ライバルが少ないということです。
あなたが転職を考えているなら、転職支援サイトなどで地方の求人を
探してみてはいかがでしょうか。