薬剤師は再就職したいと思ったとき、すぐに働けるの？

薬剤師は再就職をするとき、
自分が希望する職場ですぐに働けるとは限りません。
それはなぜたと思いますか？

答えは、ブランクがあるからです。
ブランクができる理由は様々ですが、特に多いのは、
女性薬剤師が妊娠や出産、その後の育児を理由に離職するケースです。

いったんブランクができると、かつて身に着けた知識や技術が
今でも通じるのか、再就職後、すぐに仕事ができるのかという不安が生じます。

薬剤師資格はあるものの、仕事への不安などから再就職ができない。
こうした薬剤師は、潜在薬剤師と呼ばれています。
潜在薬剤師には、再就職して
もう一度薬剤師の仕事をしたいと思っている方も多いです。

しかし、長期のブランクに対する不安から、
自分に再就職は難しいのではないかと考え、再就職をあきらめてしまうのです。
では、ブランクの期間が短ければすぐに再就職ができるのでしょうか？

実は、ブランクが短くてもすぐに再就職ができるとは限らないのです。
ブランクが短い薬剤師の場合、子供が生まれてから再就職までの期間が短いです。
そのため、子供を預けられる環境を探す必要があります。

同居家族や実家に協力を頼めればよいのですが、
それができなければ託児所を探さなくてはなりません。
しかし、民間の託児所は定員に達しているところがほとんど。
ならば職場内に託児所がある求人を探せばいい、と思われがちですが、
こちらもなかなか見つけることはできません。

また、すでに託児所に子供を預けている場合であっても、
送迎があるので求人の指定する勤務時間に合わせられなかったり、
子供に急な発熱があった場合の早退が難しいなどの理由から、
再就職先が見つからないケースもあります。

薬剤師の再就職の準備として、
ブランクを解消することが第一に求められます。
自分が仕事から離れていた間に、どんな新薬が出ているのか。
薬の管理や処方に変化したところはあるのかなど。
薬剤師として欠かせない知識や調剤の技術を取り戻すことが、
再就職の一歩となります。

例えブランクの期間が短かったとしても、
その間に変化している点があるかもしれません。
ブランクの期間に関わらず、
薬剤師に必要な知識や技術の確認はしておくべきです。

じゃあ、技術や知識の確認はどうやったらできるの？
とお悩みのあなたは、復帰支援プログラムを利用してください。
これは人材紹介会社や、調剤薬局などで運営されています。

ブランクの期間が長かったとしても、復帰支援プログラムでは、
薬剤師の基礎から習得し直すことができます。
折角苦労して取った薬剤師の資格を、埋もれたままにしておくのは
もったいないです。もう一度、薬剤師として働いてみませんか？

薬剤師が再就職をするときは、ブランクの解消から始めます。
そして、薬剤師の知識や技術を習得し直したら、いよいよ求人探しとなります。
といっても、どんな求人を選べばいいの？

と、不安になる薬剤師も多いと思います。
まずは、その求人が
ブランクのある薬剤師を歓迎しているかを確認してください。
職場を上げてブランクがある薬剤師を歓迎し、支援体制を整えていたり、
長いブランクから復職した薬剤師が多い職場ならば、
再就職後も仕事になじみやすいです。

また、雇用形態も、合わせて選んでおく必要があります。
正社員として再就職をするのか。それともパートやアルバイトから初めて、
いずれは正社員登録を目指すのかなど。再就職後の働き方は様々です。
どんな働き方が自分に合っているのか分からない。
そんなときは、転職支援サイトで相談してみてください。