薬剤師はうつを発症しやすい環境にいることを、あなたはご存知ですか？

薬剤師はうつ状態に陥ると、様々なリスクが発生します。
具体的にはどんなリスクがあるのか。あなたは想像できますか？

もしも、薬剤師にうつの症状が表れ始めて、
それが日を追うごとに進んでいったっとしたら。
最悪の場合、休職や退職を余儀なくされます。

この期間は仕事もできないので、薬剤師の職歴にブランクが生じます。
ブランクの理由がうつ病による休職だった場合、
薬剤師として再就職するときに不利が生じる可能性があります。

なぜなら、ブランクの期間に何をしていたのかを説明しなければならないからです。
嘘の経歴を話すわけにもいかず、うつ病だったことを正直に告白した場合、
採用担当者には、少なからずマイナスイメージを与えます。

完治していて仕事には影響はないと伝えても、
うつの症状が再発するのでは、という不安を与えてしまいます。
薬剤師は、薬という人体への影響が大きいものを扱います。
だからこそ、採用担当者はちょっとした不安要素でも気になってしまうのです。

薬剤師はうつになると、仕事のミスが目立つようになります。
普段の仕事に正確性が求められるだけに、
ちょっとしたミスでも目立ってしまうのです。

書類の記入ミスや伝達の忘れ、大きなものでは調剤ミスなど。
下手をすれば、患者の命に係わるようなミスをしてしまうことがありえます。
その他にも、口数が少なくなったり、
元気がないような様子が長期間続くなどの症状があります。
じゃあ、薬剤師がうつになる原因は、どこにあるの？

気になるあなたに、ある薬剤師の体験談をお話しします。
その薬剤師は、新卒で調剤薬局に勤めることになりました。

ところが、そこで上司となった薬剤師が、
非常に支配的な態度を取る人物だったのです。
仕事の方針について、対立することも多かったそうです。

新卒で入ったばかりなので我慢をしていたのですが、
入社半年を過ぎたあたりから体調がおかしくなりました。
出勤途中に腹痛を起こしたり、泣き出したりすることもあったそうです。
結局、その薬剤師は1年未満で転職することになりました。
このケースからわかること。それは、うつの原因に、
職場の人間関係が大きく影響しているということです。

薬剤師がうつに陥ると、復職は簡単にできません。
だからこそ、うつになりそうだと感じたときに、転職するという予防法もあるのです。

うつの原因は、人間関係以外にも職場環境が大きく関係しています。
薬剤師の働く環境は、病院や調剤薬局の調剤室のように
狭い空間に限られていることが多いです。
そんな中でほかの薬剤師と協力して仕事をすることや、
患者や顧客に親切な対応をすることが求められます。

自分が１人だけになれる時間が少ないこと、
また、仕事に際してミスが許されないこと。
様々な人と近い距離で接する中で、人間関係が複雑になりやすいこと。

この3つが、薬剤師がうつに陥る原因です。
また、ドラッグストアや製薬会社のように広い場所で勤務していても、
うつになることはあります。

ドラッグストアの場合、店舗の移動が頻繁にあって環境が変わったり、
客からのクレーム対応やレジ打ち、
品出しといった小売り業務をすることがストレスになります。

落ち着いて、本来の薬剤師の仕事ができない。
そんな思いを抱えて働く薬剤師が、うつ病を発症してしまうのです。
製薬会社勤務の場合、企業として業績を上げなくてはならないため、
社員にノルマが課せられていることが多いです。

ノルマが達成できないことへの焦り、
自分だけが成果を出せない不安などが、薬剤師をうつへと導きます。
あなたが今、うつに陥りかけているのなら。
一度転職支援サイトで相談して、
良い職場を紹介してもらってはいかがでしょうか。